仏教とは?
仏教とは何か?
仏教とは、一言でいえば、「こころを清らかにすること」。
こころを汚すものが「煩悩」です。
煩悩
煩悩は、悩みや苦しみの原因になります。
代表的な煩悩が、「心の三毒」です。
「貪・瞋・痴」です。
わかりやすくいえば
- 貪欲(欲望)
- 怒り
- 妄想(迷い)です。
貪欲は、「もっとほしい、もっとほしい」という過度な欲望のことです。
怒りは、不快感のことです。仏教の怒りには、後悔や落ち込み、悲しみ、嫉妬、イライラ、ストレスも含みます。
妄想は、アタマに浮かぶ映像やことばです。過去を思い出して後悔したり、未来に対して不安を抱いたりするのも妄想です。また「~すべき」「~だ」という判断や思い込みも妄想です。
すべての色は、赤、青、緑の組み合わせで表現できます。
これと似たように、仏教では、人間のあらゆる悩み・苦しみは、この3つの煩悩の組み合わせでつくられるとします。
貪欲、怒り、妄想からつくられる煩悩の火を消すことが仏教の目的です。
4つの真理
ブッダは、最初の説法で4つの真理(四聖諦)を説きました。
- 苦しみの本質
- 苦しみの生起
- 苦しみの消滅
- 苦しみの消滅に至る道
これをわかりやすく書けば次のようになります。
- 生きることには苦しみが伴う。
- 苦しみには原因がある。
- 苦しみは取り除くことができる。
- 苦しみを取り除く方法がある。
苦しみが生まれる原因、苦しみを取り除く方法を説くのが仏教です。
仏教は、現代人に関係のないおとぎ話のようなものではありません。
むしろ、仏教が生まれた当時より、現代のほうが苦しみは多様になっています。
仏教は、今も役に立つ教えです。
マインドフルネスが話題になっていますが、マインドフルネスは、仏教の教えが元になっています。ブッダは、すでに2000年以上前にマインドフルネスを説いていたわけです。
さいごに
仏教は、苦しみを取り除き、こころを満たすことを目的とする教えです。
今回は、あくまで今に役に立つ観点から説明しました。詳しい、教科書的な説明に関しては機会があれば後述します。