健康を一言であらわすと
ところで「健康」ってどういう状態でしょうか。
その問いに小林先生は、非常にわかりやすく答えています。
健康とは、「良質な血液」が「良好に流れていること」
その血流を担当するのが自律神経です。
自律神経とは、体の状態を自動で(自律的に)整えてくれる器官。
心身の健康は、自律神経を整えることからはじまります。
メンタルが不安定になると、考えを変えたりしてなんとか心の状態を変えようとがんばってしまうことありませんか。
自律神経を整えれば、メンタルも安定するのです。
メンタルは、自律神経次第です。
そして、
「自律神経を整える」ことで仕事の成果が上がりやすくなります。
自律神経が整えば、あなたが本来「持っている力を発揮できる」ようになるからです。
本書には、なんと108の方法が紹介されています。
「これを試して自律神経が整わないとは言わせないぞ」という心意気が伝わってきます。
個人的に共有したいポイントを3つに絞りました。
その小さいイラッが自律神経を乱す
今すぐ鞄の中を整えよう
なにか見つけるために鞄の中を探す…
見つからないとイライラしてストレスを感じますよね。
実はその瞬間、あなたの自律神経は乱れているのです。
そして、その後の仕事の質を落としてしまう原因になります。
そうならないためには、
- ポーチなどを使って鞄の中を整える。
- どこに何を入れておくかを明確にしておく。
- 必要なものだけが入っていてそれがすぐに取り出せるようになっている。
これが、コンディションを整える基本の基本だといいます。
いますぐ鞄の中を整理しましょう。
情報は一元管理する
ある調査によれば、ビジネスパーソンの1人当たりの書類を探す時間は、1日約20分。 これを1年間に換算すると、約80時間になります。
勤務日数にすればおおよそ8日です。
これを休日に使ったらどんなに有意義なことか…。
先ほどもお伝えしたように探し物をしているときの焦りやイライラは自律神経を乱します。
そして、恐ろしいことに一度乱れた自律神経は3時間戻らないこともあるんだとか。その後の仕事の質は言わずもがなですよね。
解決方法としては、「情報を一元管理する」。
小林先生は、情報にすぐにアクセスできるように、人の名前、会社名、連絡先、どんな用事でかかわった人なのかを一覧にしているそうです。
予定やメモを複数のツールに記録しているかもしれません。
可能な範囲で、一つにまとめる。それがメンタルの安定につながります。
医学的に見たSNSとは?
医学的に見たSNSは、「自律神経を乱すツール」なんだそうです。
気分が落ち込んでいるときにSNSを使うと
- 変に焦りを覚える
- 人気のある人と自分を比べて落ち込む
- なんとなくモヤモヤする
こんな心になりがちです。
自律神経を整える観点からのアドバイスは、
「SNSは自分のためにやる」です。
小林先生がお勧めしている方法は、
- 1日1枚、写真をSNSにアップすること
1日に1枚写真を撮る習慣があるだけで、「ちょっと散歩でも行ってみようかな」と思えたり、会社への行き帰りに周囲に目が行くようになったりします。
こうした「いいな」「おもしろいな」と感じる瞬間をつくる。
そうしたことで自律神経は整うのです。
繰り返しになりますが、大切なのは、あくまでSNSは自分のためのもの。フォロワー数とかいいね数とかは気にしないこと。小林先生もフォロワー数を気にせず楽しまれているそうです。
実際にプライベートでやられているようで公式のInstagram見つけることができなかったです。ほんとに範囲を限定して楽しまれているようですね。
メンタルを整える睡眠
睡眠の質を高める3つのポイント
からだのコンディションを高めるのに睡眠はとても大事です。
睡眠に心がけたい3つのポイントがあります。
- 夕食は寝る3時間前に済ませておく
- 寝る前2時間は、スマホやPC、テレビは見ない
- 必ずお風呂に入り、2時間前にはお風呂から出ておく
もちろん、生活スタイルによっては、ぜんぶできないこともあると思います。
やれる範囲で試せば大丈夫です。
まずいのは、「これを100%やらないと自律神経が乱れる!」って考えることです。
どんな健康法もそれぞれ合う合わないがあります。
やっていて気持いいか、快を感じるかどうかを意識するようにしましょう。
ここでのポイントは、睡眠の乱れは、自律神経の乱れ。
血流がわるくなると、脳に酸素や栄養が送られなくなってしまいます。
週に1日は睡眠の日をつくる
よく「睡眠も仕事のうち」と言われます。
理想は、毎日7時間の睡眠をとることとされます。
ただ、忙しいと毎日7時間の睡眠はむずかしいですよね。
そこで本書では、週に1日、睡眠の日を設けることが提案されています。
- 睡眠の日は、早く帰宅する。
- 帰宅後、テレビやネットをだらだらやらないようにする。
- できれば、昼くらいから、睡眠を意識して過ごす。
- 日中適度な運動をする。
仕事がある日でも、朝の出勤時や昼休憩に少しからだを動かすくらいはできますよね。
軽く体を動かすことで、その日の睡眠の質が上がります。
さいごに
今回紹介した内容は、ごくわずか。
内容に少しでも共感していただけたなら、本書を手に取ってみることをお勧めします。
個人的な感想ですが、本書を手元に置いておくだけで、自律神経が整う気がします。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
本書の出版社「日経BP」の特集サイトも非常に参考になると思います。
https://www.nikkeibp.co.jp/books/promotion/totonoeru/sp3/
noteでも特集があります。